ボランティア活動による広域交流イノベーション推進研究会

わたしたちは北海道を舞台に、ボランティア活動でつながる広域交流にとりくんでいます。

当別雪はねツアー〜その1〜

ボランティア活動報告

雪かきボランティアの価値を顕在化・最大化することを目的に、

札幌市内の新人・若手社員を対象とした雪はねボランティアツアーを実施しました。

お世話になるのは、今冬から新しくお邪魔する当別町みどりの地区。

木造校舎が今も遺っている弁華別小学校近くの地区で、当別特有の地吹雪で家屋周辺は吹きだまり、道内有数の豪雪地域により拍車をかけます。

飲料、報道、建設業などといったバラエティの富む企業から集まった15名の参加者を乗せたバス車内は、早朝の集合にも関わらず、熱気に帯びておりました。

他の地区では、現地到着後早速雪かきというところですが、当別は違います。

午前中は、当別町の福祉施設「ゆとろ」の一室で、雪かき技術の講習とそれを踏まえた雪かき作戦会議をしました。

参加者は、札幌市民とあって大半がお家周りの雪かきを経験している人たちでしたが、みんなでやる雪かきは誰もが初心者。集団作業における安全面や効率よく作業を展開する技術を座学で学びました。そして、当日はじめてあった人たち同士からなる作業班のみんなで、当別町社会福祉協議会の職員さんが事前に撮影した対象世帯の写真を手掛かりに、作業の役割や道具の手配、時間配分などをみっちり話し合いました。

昼食後、いざ、除雪作業!

雪かきをするお家の人に挨拶を済ませ、雪かきをはじめるのですが、現場では計画通りに作業が進みません。住民からは、当初予定していた場所ではないところの雪かきをお願いされたり、予定していた道具の数が足りなかったり。。。

このような現場とのズレを調整していくことも、実地研修としての学びがあったと思います。

続々と各班から作業の完了の報告が入ってきます。

しかし、とある一軒のお家は、敷地も広い上、雪の量も多い難儀な現場。

各班合流し、総出で雪かきをしました。みんなの力が結集し、定刻までに作業は完了。

その後、ゆとろに戻り、各班で一日の振り返りミーティングをしました。

現場でうまくいったこと、うまくいかなかったこと、うまくいかなかったことに対して、チームとしてどのように対応したかを共有し合いました。

・事前にコミュニケーションがとれているので、意思決定がスムーズだ。

・現場で打ち合わせたことと違うこともあったが、その分達成感もあった。

・どこまで雪かきをしたらいいのか戸惑うこともあり、ボランティアの程度問題について考えさせられた。

など、さまざまな意見が共有されました。

現場で起こった問題にどのようにチームとして合意形成を図っていくかを、実践的に学び身体も頭も使った参加者は、まどろみながらバスに揺られ、札幌に帰っていきました。

日時 2014年1月25日(土)
活動場所 当別町
参加人数 15名
活動内容 除雪技術講習、雪かき作戦会議(午前)、独居高齢者宅などの雪はね(午後)
振り返りミーティング(夕方)
除雪世帯数 6軒

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